がんの間質は線維芽細胞をはじめ、炎症細胞、免疫担当細胞、血管、リンパ管に加えて結合組織が存在して特徴的な微小環境を構築している。がんの増殖・浸潤・転移のしやすさは、がん細胞自体のもつ特性のみならず、がん細胞と微小環境との相互関係が深く関わっている。がん微小環境に関する研究は革新的ながん治療法の開発につながることが期待されるが、この分野の研究には多様なバックグラウンドを持った研究者が結集することが重要である。本領域では、こうした研究者が密接な連携のもとに研究を行うことによって新たな展開が生み出し、飛躍的な発展を目指し、がん微小環境のダイナミズム、がん幹細胞と微小環境、血管・リンパ管新生研究の新展開、転移の分子機構と治療戦略の4つの分野に焦点を当て、研究を行う。腫瘍生物学・分子生物学の研究者に加えて、様々なバックグラウンドを持った専門家が集まり、有機的な連携を図りつつ、領域全体でこの分野の研究を飛躍的に発展させる。
このため、下記の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、関連する2年間の研究を公募する。1年間の研究は公募の対象としない。なお、研究分担者を置くことはできない。
公募研究の採択目安件数は、単年度当たり(1年間)の応募額600万円を上限とする研究を2件程度、400万円を上限とする研究を8件程度予定している。
公募研究では、上記の4つの分野を中心に、特に、がん微小環境に関する新たな実験モデルを応用する研究、生体イメージングや生体材料学、ゲノム科学を用いたがん微小環境に関する研究、炎症とがん微小環境に関する研究、トランスレーショナルリサーチのシーズとなる研究の提案を期待する。
なお、研究内容の詳細については、領域ホームページ(http://cancer-microenvironment.jp/)を参照すること。
(研究項目)
A01 がん微小環境ネットワークの統合的研究




